2025年皐月賞の予想
- ◎10クロワデュノール
〇11ミュージアムマイル
▲ 5ジョバンニ
△17ファウストラーゼン
△ 6マスカレードボール
皐月賞の傾向
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近年年明け初戦でも連対できるようになってきました。3ヶ月以上空けた場合は無敗馬が基本になります。
距離は1800m以上の実績が必要です。ステップレースの前に皐月賞を出走できるほどの賞金があるかも重要ポイントとなります。
ステップレースとしては共同通信杯、弥生賞、スプリングS、若葉Sの4レースがメインとなっており、次点として休養明けの無敗馬になります。
今年の皐月賞
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無敗の3連勝でホープフルSを勝って参戦のクロワデュノールが中心になります。
骨折休養明けのエリキング、データ的に厳しいきさらぎ賞から直行のサトノシャイニングがどこまでできるか。
共同通信杯勝ちのマスカレードボール、スプリングS勝ちのピコチャンブラックはホープフルSを二桁着順で負けているのでどう評価するか。
若葉S勝ちのジョバンニ、弥生賞勝ちのファウストラーゼンの取捨選択など、買いたくなる馬はたくさんおり、予想は難しいと思います。
私が考える皐月賞の特徴
(独断と偏見あり)
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このレースは万馬券を2度当てたことのあるレースなのでゲンのいいレースです。
ステップレースに出る時点での成績を重視します。特に若葉S、スプリングS、弥生賞に関しては特にオープン勝ちか、重賞連対経験が必要です。
(弥生賞、スプリングS重賞初連対ではダメ)このデータに入らない馬で例外はキャリア3戦以内
二けた着順が1度でもある馬は皐月賞は2着まで。(例外1頭)
前走弥生賞は4着以内、共同通信杯、若葉S、スプリングS組は連対している。
例外としてスプリングSで着外に負けた重賞勝ちがある馬、若葉Sで3戦2勝の馬
上位人気馬の考察
クロワデュノール
コントレイル、サートゥルナーリアと同じ3戦3勝でホープフルSを制しての参戦です。
データ的にも勝ち方を見ても本命にせざる得ないと思います。
サトノシャイニング
鬼門となるきさらぎ賞から直行での参戦です。
きさらぎ賞からの直行は1990年のハクタイセイが勝って以来2着もありません。
9年前のサトノダイヤモンドが3着で、過去30年でもこの2頭しか馬券に絡んでいません。
ローテーションから考えるとかなり厳しいと見ます。
エリキング
京都2歳Sを無傷の3連勝の後に軽度ながら骨折で5ヶ月ぶりの休養明けでの参戦です。
5ヶ月ぶりは過去イクイノックスが2着にありますが、イクイノックスは初めから東スポ杯から直行予定での参戦でした。
エリキングのように2歳時での骨折はまずクラシックでは好走できないのが普通でしょう。
ジョバンニ
新馬戦のあとに野路菊S,京都2歳Sでエリキングの2着、ホープフルSでクロワデュノールの2着の後、休養明けで若葉Sを勝っての参戦です。
一線級の馬には勝てていないですが、2歳時に賞金を加算し、余裕を持っての若葉Sひとたたきでの参戦は好材料と考えています。
ヴィンセンシオ
新馬戦から2連勝の後、弥生賞を2着からの参戦です。
弥生賞の前に賞金が稼げていない馬は普通いらないのですが、この馬は3戦しか消化しておらず、例外のデータになるかもしれません。
ただし、弥生賞2着馬は2000年のエアシャカール以来連対できていません。ドウデュースで3着でした。このデータを考えると厳しいと考えます。
ミュージアムマイル
朝日杯FS2着の後、弥生賞を4着からの参戦です。
この馬は2歳1勝クラス2000mの黄菊賞を3馬身差で勝っており、朝日杯FSで皐月賞の出走できるくらいの賞金を得たため、弥生賞は8割仕上げと考えます。
できれば1800m以上のオープン以上で連対がほしいですが、黄菊賞の圧勝で目をつぶっても良いかもしれません。
ステップレースからの考察
ホープフルS
基本は入着以上は必要と思われます。
コントレイル、サートゥルナーリアは無敗馬でした。
クロワデュノールも無敗の3勝馬なので本命候補になります。
ジョバンニはホープフルSの後、若葉S勝って参戦なので問題ないでしょう。
ファウストラーゼンは新馬戦10着に負けているのが問題と思われます。
ジュタは弥生賞を10着に負けての参戦なので厳しいでしょう。
ここで二桁着順だったマスカレードボール、ピコチャンブラック、マジックサンズは巻き返しは厳しいと見ます。
朝日杯FS
2015年(皐月賞の年が)からは阪神1600mになっているので過去10年のデータで見たほうがいいかもしれません。
あまり関係がないレースともいえます。ここで入着していて他の成績が良ければ問題ないと思われます。
ミュージアムマイルは弥生賞で4着に負けて参戦です。2000mの黄菊賞を圧勝しているので弥生賞が8割仕上げだった場合は皐月賞では勝ち負けできるかもしれません。
ドラゴンブーストは京成杯2着からの直行では厳しいでしょう。
スプリングS
今年は皐月賞と中4週になりました。いままでは中3週だったのでデータが変わるかどうかわかりません。
G2レースなので賞金稼ぎの馬とマイラーの馬も出てくることからタフになると思います。
このタフなレースを中4週ではかなりの実績がないと厳しいとみます。
過去にスプリングSを7着や8着から皐月賞2着に食い込んだ馬がいますが、どちらも京成杯を勝っていました。
重賞勝ちがあって、スプリングSは調整のひと叩きくらいのレースができる馬でないと厳しいでしょう。
ピコチャンブラックは新馬戦2000mを圧勝は良いのですが、ホープフルS惨敗でスプリングSでなんとか出走権獲得できたタイプと見ます。
フクノブルーレイク、キングスコールともに1勝馬でスプリングS3着に来ていなければ皐月賞に出走できないタイプなので厳しいでしょう。
スプリングS1着馬について
オルフェーヴル以外はスプリングSの前にオープン以上の勝ちがあります。
ピコチャンブラックのように年明け初戦でスプリングS勝った馬も厳しい可能性があります。
グランデッツァ、ステルヴィオは5,4着に負けています。ロゴタイプ、ミホノブルボンのように2歳G1を勝った馬だけしか皐月賞で馬券に絡んでいません。
もう一つはスプリングSが重馬場だったことです。反動を考えると重馬場のトライアルは勝たないほうが良いかもしれません。
スプリングS2着馬について
2020年のホープフルS2着馬のヴィルトライゼンデでもスプリングS2着から8着に負けています。
エポカドーロが唯一勝っています。エポカドーロは1勝クラスでも3馬身半差で勝っており、キャリアも4戦でした。しかも初戦は10月で、2戦目1月から3戦2勝です。
このくらい勢いと未知数がないと難しいと思われます。
リアルスティールも3戦2勝で共同通信杯の勝ち馬です。別格と見てよいでしょう。
2012年のディープブリランテも4戦2勝2着2回です。東スポ杯勝ち、共同通信杯2着からスプリングS2着でした。別格と見てよいと思います。
今年のフクノブルーレイクは1勝馬で重賞連対もありません。いらないと見ます。
スプリングS3着馬について
スプリングS3着馬はかなり成績が悪いです。近年では3着以内がいません。
特に2016年のロードクエストはホープフルS(G2の時ですが)2着と新潟2歳S勝っている実績がありながら8着に負けています。
2015年のダノンプラチナも朝日杯FS勝ってスプリングS3着でひと叩きと思いましたが11着でした。
2010年のローズキングダムも同じく朝日杯勝ってスプリングS3着ながら皐月賞では4着です。
馬柱にはないですが、過去20年で見ても勝った馬はダイワメジャー1頭と2着がサクラプレジデント1頭のみです。3着はゼロです。
これは相当厳しいデータと見ます。
キングスコールは新馬戦勝ちのみでキャリア2戦の実績ですのでいらないでしょう。
弥生賞
近年は弥生賞の勝ち馬は皐月賞2着になる率が高めです。基本的には弥生賞前にオープン勝ちか重賞連対実績が欲しいところです。
ファウストラーゼンは新馬戦を10着に負けています。これがなければ2、3着候補の有力馬でした。
ヴィンセンシオは3戦2勝のデータは悪くないと思いますが、2勝目は条件戦でオープン以上の実績はほしいところでした。
過去30年で見ても弥生賞2着馬の成績は非常に悪く連対も厳しいというデータになります。
アロヒアリイも3戦しか経験がない馬です。この馬も実績が弥生賞しかなく、基本的にいらない馬と思います。
弥生賞3着馬は近年皐月賞では来ないことが多く、今回のアロヒアリイも厳しいと見ています。
弥生賞1着の皐月賞について
近年は2着~5着の好走が多くみられます。去年、一昨年とコスモキュランダとタスティエーラが2着になったことで弥生賞1着馬は好走率はかなり高くなっていると思われます。
ファウストラーゼンは新馬戦10着に負けている点が懸念点と思われます。データ的には勝つ確率はかなり低いですが、2~5着くらいは十分あると思われます。
弥生賞2着馬について
弥生賞2着馬の皐月賞の成績は極めて悪いです。過去20年に遡ってみても連対ゼロ、3着3頭のみでした。
2000年以前まで見るとエアシャカール、セイウンスカイ、ナリタタイシンの3頭が勝っています。
朝日杯を勝ったドウデュースが近年では唯一3着に来ています。
ヴィンセンシオは3戦2勝で未知数があるかもしれませんが、基本的に弥生賞前にオープン勝ち以上の賞金がなかった馬は弥生賞馬以外いらないと考えます。
弥生賞3着馬について
弥生賞3着馬も近年はあまり良い成績ではありません。基本的に3着に食い込んだことで皐月賞の出走権をとれた馬がいるためだと思われます。
コディーノのようにG1級の馬が弥生賞3着で挑んで来たら買うしかないと思われます。
その他でいうと重賞連対かオープン勝ちがある馬が特に年2戦を消化して挑んでくれば買いなのかもしれません。
アロヒアリイは3戦しかしていないので未知数に思われますが、弥生賞以外での実績はなく、弥生賞でやっと出走権を得たタイプと見ているのでいらないでしょう。
共同通信杯
近年は共同通信杯の連対馬から皐月賞馬がよく出ています。
今年の勝ち馬マスカレードボールはホープフルSで二桁着順に負けているので取捨選択が難しいです。
カラマティアノスは共同通信杯以外では1勝クラスの勝ちなので厳しいでしょう。
このタイプはドゥラメンテのみしかおらず、ドゥラメンテは未勝利戦、1勝クラス戦と5馬身以上の圧勝していました。
共同通信杯1着馬について
2012年のゴールドシップから直行が良くなったデータになりました。
基本的に連勝で直行か、共同通信杯以外でオープンや重賞で実績があった馬は十分来れると見ています。
ただし、左回りしか経験がない馬は疑問が残ります。イスラボニータとジャスティンミラノが左回りしか経験がありませんでしたが、イスラボニータは5戦4勝2着1回、ジャスティンミラノは2戦2勝と、皐月賞の時点では、ずば抜けた成績です。基本的には左回りのみの実績はマイナスと見てよいでしょう。
マスカレードボールは3勝がすべて左回りです。また、ホープフルSで惨敗していることからマイナス面が2点ありここでは厳しいと見ています。
ただ、近年の共同通信杯組は好走例が多く、2,3着ならあるかもしれません。
共同通信杯2着馬について
ジオグリフやドゥラメンテが勝ったように共同通信杯2着からの直行でも十分に巻き返せると思います。
カラマティアノスは共同通信杯の前にオープン以上の成績がないことから厳しいと見ています。
このタイプの場合はドゥラメンテのように1800m以上のレースで5馬身差の圧勝などの力が必要と思われます。
きさらぎ賞
このレースは基本的にステップレースには適さないと思われます。
毎年のようにきさらぎ賞から直行で皐月賞を挑む馬がいますが、ほぼ馬券に絡むことはありません。
以前でいえばサトノダイヤモンドが3着になりましたが、サトノダイヤモンドは3戦3勝で3馬身半差勝ちを連続でやって挑んできました。それでも3着なので相当調整が難しいステップと思われます。
サトノシャイニングは3馬身差の圧勝で直行なのでどこまでやれるか注目していますが、来ても2、3着までと考えています。
若葉S
4戦以内で連対率が.667以上なら実績がなくても良いかもしれませんが、5戦以上消化している場合はオープン以上の勝ちを若葉S以前にしていないと厳しいと見ています。(若葉Sを余裕残しで出走しているか)
ジョバンニは2歳時に京都2歳S2着、ホープフルS2着と賞金で皐月賞の出走権は得ていたと見ますので、若葉Sは8割仕上げで良かったと考えます。
できれば4戦以内の成績が良かったのですが、連対できる可能性はあるデータと見ます。
若葉S勝ち馬はヴェロックスやワールドエースのように若葉S以外にもオープン以上の勝ちが欲しいところです。
ジョバンニは若葉Sが2勝目というのがネックになるかもしれません。ただし、重賞2着2回あるので目をつぶって良いと考えます。
京成杯
このレースは中山2000mなので馬券に絡む可能性を考慮しないといけないレースと思われます。
ただし、直行で来たのは一昨年のソールオリエンスが初めてで、2戦2勝の無敗馬でした。ここから直行は今の時点では無敗馬のみとしておきます。
ニシノエージェント、ドラゴンブーストはともに負けているため直行では厳しいデータと見ます。
休養明け
皐月賞で連対した4頭はすべて無敗馬でした。今年は5頭のうち2頭は無敗馬です。
エリキングは骨折明けなのでかなりのマイナスとみます。
クロワデュノールはデータ的には切ることはできない馬です。
ニシノエージェント、ドラゴンブースト、マジックサンズは負けており、無敗馬でないときは3連勝がほしいところなのでこの3頭はいらないでしょう。
2025年皐月賞の予想
- ◎10クロワデュノール
〇11ミュージアムマイル
▲ 5ジョバンニ
△17ファウストラーゼン
△ 6マスカレードボール
総括
クロワデュノールはデータ的には死角がなく、切ることはできませんでした。
2番人気のサトノシャイニングはデータ的にはかなり厳しいので切らせていただきました。
人気的に面白いと思うところはジョバンニとファウストラーゼンでしょう。
今回はクロワデュノールがどういうレースをするか見るレースとも言える予想となりました。
おまけ3着馬のローテ
ひと昔前までは弥生賞馬がかなり有力でしたが最近は傾向が変わっています。
共同通信杯1着、弥生賞2,3着、スプリングS1着、京成杯1着あたり、それ以外では2000mで圧勝や連勝歴があれば買っても良いと思います。
今年でいうとピコチャンブラック、マスカレードボール、サトノシャイニング、ミュージアムマイルあたりがよいかもしれません。
最後に、この予想をお読みいただいた皆様へ、心から感謝の意をお伝えしたいと思います。競馬予想を通じて、私たちは競馬の魅力を共有し、一緒に競走馬たちの活躍を楽しむことができます。読んでくださる皆様が、素晴らしい競馬の瞬間を迎え、的中馬券を手に入れることを心より願っています。競馬は予測の難しいスポーツですが、その分感動も大きいもの。皆様にとって素晴らしい競馬の日となりますように。誠にありがとうございました。
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