2023年 第57回スプリンターズS データ予想 穴馬狙い ナムラクレアは厳しいか?


(JRA公式サイトよりオッズは土曜日17:29時点)

<スプリンターズSの傾向>
牝馬が良く走るレースなので、勢いある牝馬か実績のある牝馬が出走してきたらチェックが必要です。
中山の1200mなので高松宮記念と違い、直線短く坂があるのでスピードとパワーのある馬が来ることが多いです。
ステップレースはセントウルSが多く、キーンランドC,北九州記念などのサマースプリントレースを良績で勢いのままくる場合もあります。
G1級の実績のある馬は安田記念から休養明けで挑む場合もあるので実績のある馬はチェックが必要です。

<今年のスプリンターズSについて>
今年はらこの馬だと言える絶対王者はおず、混戦模様と見ております。
特にステップレースを勝った馬が安定感のないテイエムスパーダ、2着がまだ実績が微妙のアグリであったこと
キーンランドCが重馬場だったこと、休養明けはG1実績が怪しいメイケイエール、実績が足りないマッドクールの2頭だけ
以上のことから荒れる要素があると考えております。

スプリンターズSに来た馬の特徴をまとめてみました。かなり独断と偏見も入っているのでご了承ください。

    ●セントウルS5着以内の実績馬(重賞2勝かG1で3着以内経験馬)実績がない馬は3連勝以上の勢いのある馬
    ●休養明け4カ月以内の重賞勝ち馬(G1馬は半年ぶりでも可)
    ●サマースプリント戦を2連続連対でできれば3戦連続3着以内(3戦以内に着外がある馬はマイナス)
    ●穴馬候補として前走着外でも1年以内に1200mの重賞勝ち、または高松宮記念かスプリンターズSで3着以内の経験ある馬
    ●3歳馬は要注意。3歳戦で重賞勝ちかサマースプリント戦で3戦連続3着以内は浮上。

スプリンターズS予想

1番人気予想のナムラクレアを見てみましょう。
掲示板を外したのがヴィクトリアマイルのみで安定感が抜群です。今年もシルクロードS勝ち、高松宮記念2着という実績があり、1番人気には納得がいく成績です。

ナムラクレアには3点の疑問点があると思っています。
まず、キーンランドカップからのステップです。
キーンランドカップとスプリンターズSを連勝した馬はカレンチャンのみです。
15頭中(1.1.2.11)勝率.067、連対率.133、複勝率.267になります。
カレンチャンは条件戦から重賞3連勝で4連勝して挑んでいますのでかなり勢いがありました。
これを考えるとナムラクレアは足りない可能性があります(G1を2レース挟んでいるので一概には言えませんが)

もう一つはその年の高松宮記念2着馬という点です。
高松宮記念2着馬の成績は2000年以降17頭出走(2.6.0.9)勝率.118、連対率.471、複勝率.471
とまずまず連対はしていますが、G1馬が多く、G1馬以外ではキンシャサノキセキとスノードラゴンしかいません
(キンシャサノキセキ2008年時点ではG1馬ではなかった)
G1馬ではないナムラクレア期待薄のデータになります。

最後はステップのキーンランドカップが重馬場だったことでしかも勝っていたのです。ステップレースを不良馬場や重馬場で本番に挑むと疲れや反動が心配です。
できれば負けていたほうが良かったと思っています。

2番人気想定のアグリですが、セントウルS2着からの参戦です。
セントウルSを2着のスプリンターズSの成績は2000年以降20頭出走(4.2.2.12)勝率.200、連対率.300、複勝率.400
これもG1馬が多く、G1馬以外ではラブカンプーとピクシーナイトしかいません
ラブカンプーはアイビスサマーダッシュ2着→北九州記念3着→セントウルS2着→スプリンターズS2着でした。
3戦連続3着以内で2連対はやはりチェックは必要ということだと見ています。
ピクシーナイトは3歳馬で1200mの重賞レースの経験が少ないので3歳馬の場合は1600mのG1で3着か短距離重賞勝っていれば注意と見ます。
それでも夏の以降の競馬は2戦のみで2着2回ですので3歳馬でのピクシーナイトのタイプは少ないと思います。
アグリはこの実績だったら勢いが必要と思われます。

3番人気想定のママコチャは北九州記念2着からの参戦です。4番人気想定のジャスパークローネは北九州記念勝ちからの参戦です。
北九州記念をステップにするときはデータ的には着外くらいに負けていたほうが良いデータになっております。

まだ例が少ないですが、北九州記念を勝って直行してスプリンターズSに来た馬はスリープレスナイトだけしかいません
スリープレスナイトはダートも含めながらも4連勝で挑んでいます。芝の1200mは2戦2勝で他にはない実績を持っていました。
サンダルフォンとダイメイプリンセスはセントウルSを挟んでおりデータからは違うタイプと見ます。
ダイアナヘイローは4連勝でしたが、条件戦が3勝で北九州記念が重賞初勝利でした。斤量53kgでもあることを考えると足りないのは明らかでした。

ジャスパークローネのように重賞連勝で北九州記念から挑んだ馬は2頭いますがアレスバローズは14着、ベルカントは13着と惨敗していました。
これを考えるとジャスパークローネは厳しいのではないかと考えます。

北九州記念2着馬の成績を見ると6頭全部惨敗でした。うち1頭ゴールデンキャストはセントウルS8着を挟んでおりますが、他の5頭は直行でした。
その中でもモズスーパーフレアは前年のスプリンターズS2着、その年の高松宮記念を勝っているのにもかかわらず10着に敗れています。
北九州記念連対ステップはかなり疑問が残ると思います。ママコチャは切らせていただきます

ステップ別の見解

セントウルS


テイエムスパーダはセントウルSの前に北九州記念13着と惨敗しており、波がある馬はセントウルSとスプリンターズSは両方連対はできないと見て、切りでよいと見ます。

セントウルS2着からのデータを並べてみました。
アグリもセントウルS2着からスプリンターズSを連続連対はできる実績ではないと見ました。

エイシンスポッターはオープン勝ちしかなく、この実績なら3連勝以上で挑んでこないとだめと見ています。

ピクシーナイトは2年も勝ちがなく、香港での落馬の巻き込み事故は馬の精神的なものも考えると大きいと思うのでいきなりここで復活は無理と見ます。

ドルチェモアは今年の3歳馬は今のところレベルが高くなく、朝日杯FS勝ち以降は惨敗続きもあり、実力不足と見ています。

キーンランドカップ


このレースは今年、重馬場で行われており、データ的には例外が出てくると見ております。

ナムラクレアは今年の高松宮記念2着馬であり、シルクロードS勝ちもあることからここからでも来れる実績ではあると見ています。

着外だったジュビリーヘッドはオープン勝ちまで、重賞2着までの実績では厳しいと見ます。
キミワクイーンはこの馬も実績では足りないので厳しいと見えます。
ナランフレグは実績は足りていますが今年4戦して未勝利、入着も1回だけでは厳しいでしょう。
ウインマーベルは今年4戦して未勝利ですが、京王杯SC2着に来ており、去年のスプリンターズS2着馬なので浮上の余地はあると思います。

アイビスサマーダッシュ


オールアットワンスここから直行では厳しいデータになります。
カルストンライトオの時は8月下旬にこのレースがあったため今より1か月間隔が詰まっていました。
7月になってからのアイビスサマーダッシュ→スプリンターズSへの直行はセキコーライコウのみで7着でした。
オールアットワンス1年の休養明けで勝って直行では反動のほうが心配でかつ、実績も足りないと見ます。

函館スプリントS


キミワクイーンはこの後にキーンランドカップを2着以内だったら十分狙えると見ていました重馬場で7着だったため難しくなっています。

ジュビリーヘッドもキーンランドカップを挟んで出走ですが、より実績が足りないと見ています。

ジャスパークローネはここを16着の後にCBC賞と北九州記念を連勝していますが、ステップが北九州記念では厳しいと見ています。

CBC賞


ジャスパークローネはこの後、北九州記念勝って挑んでいるためスプリンターズSは見送ります

エイシンスポッターテイエムスパーダはセントウルSを挟んでいますが、セントウルSからスプリンターズSに来れる実績がないと見ています。

マッドクールCBC賞から直行できるほどの実績がないと見ています。

北九州記念


このレースは勝ってスプリンターズSへ行くよりも負けていったほうが良いステップと考えています。
北九州記念の1着馬のデータを並べてみました。
ジャスパークローネ勝っているためスプリンターズSは見送ります
北九州記念の2着馬のデータは
ママコチャ2着からの参戦でこれも直行では難しいデータと見ています。
北九州記念からは3連勝以上か、着外からの巻き返しのほうが良いと見ています。

モズメイメイは北九州記念の前の葵ステークスを勝っており、3歳牝馬で未知数もあるため抑える必要があると思います。

テイエムスパーダは前述の通りでセントウルS勝ちからでは厳しいと見ます。

高松宮記念


データを見るとその年の高松宮記念とスプリンターズS両方連対する馬は相当な実績でないと厳しい可能性があります。
ナムラクレアがそこまでの馬か疑問が残ります
ナランフレグ今年4戦して未勝利は買えないです。
アグリセントウルS2着からスプリンターズSを連対できるほどの馬ではないと見ています。
ウインマーベルは今年どこかで勝っていればかなり狙える思いますが、京王杯SCを2着に来ているのでギリギリセーフと見ています。
メイケイエールは今年は休養明けなので逆に買えるのではないかと見ますが1年以上勝ちがないことは疑問になります。

安田記念


安田記念の実績はあまりあてになりません。安田記念を勝っている馬が出た時は有力ですが、惨敗していても差し支えないデータになっています。

前年のスプリンターズS


連続連対した馬はすべてG1馬です。これを考えるとウインマーベルは足りないと見えます。
ナランフレグはG1馬ですが前述のとおり今年4戦して未勝利では厳しいでしょう。
ナムラクレア前年5着をどう見るかです。過去の前年5着馬は全滅ですがそこまで悲観してみなくてもよいと思います。
前年のスプリンターズS3着以下に負けてから過去1年で重賞勝ちがあれば問題ないと見ます。

休養明け


過去にスプリンターズS休養明けで3着以内に来た馬すべてその年に重賞勝ちがありました。一昨年の10番人気で3着馬シヴァージでさえもその年のシルクロードSを勝っています。
それなりの実績とその年の調子がないと厳しいものと思われます。
メイケイエールは重賞6勝もしていますが、この1年での勝ちはないので厳しいと見ます。
マッドクールはCBC賞からなのでギリギリ3か月明けになりますが、重賞未勝利、G1初挑戦で3か月明けでは相当厳しいデータと思われます。

総括と予想

どの馬もデータ的にも苦しい点がありますが、
キミワクイーンは前走のキーンランドカップの負けを重馬場で目をつぶると函館SS勝ちがあり、牝馬ということもプラスと見て本命としました。
ナムラクレアは先述したように疑問点がありながらも実績上位でシルクロードSを勝っている点もプラス材料として2番手としました。
モズメイメイ3歳牝馬で1200m重賞勝ち、北九州記念を惨敗で参戦なので十分来れると見て3番手にしています。
ウインマーベルはキーンランドカップ負けすぎに見えますが、京王杯SC2着に来ているので見切るには早いと見ての浮上4番手です。
メイケイエールはG1レースでは負けが多く苦しいのですが、今回は休養明けでフレッシュな状態なので他の馬より状態が良い可能性に賭ける感じです。

おまけ3着馬のデータ


今年はセントウルSからは難しい馬ばかりと見ていますので
キーンランドカップ組か連勝組、休養明け組、3歳馬あたりと見ます。
ナムラクレアキミワクイーンモズメイメイメイケイエールあたりでしょうか?

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

参考になった、役に立ったなど簡単な感想でも良いのでコメントお願いします。(m m)

旧ツイッター(X)、Instagramでは当日の馬券購入をアップしていますので興味のある方はぜひフォローお願いします。ユーチューブも始めました。
【Twitter】:https://twitter.com/agunestachyon2
【Instagram】:https://www.instagram.com/agunestachyon2/
【youtube】:https://www.youtube.com/@agunestachyon/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA