(JRA公式サイトよりオッズは土曜日20時30分時点)
エリザベス女王杯の予想
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◎ 1 ブレイディヴェーグ
〇12ゴールドエクリプス
▲11ライラック
△ 7 ジュラルディーナ
△13サリエラ
府中牝馬Sの過去27年データ
過去27年の府中牝馬Sにおいて、勝ち馬20頭が出走しました(2.4.1.13)。勝率は0.100、連対率は0.300、複勝率は0.350です。
エリザベス女王杯で成功するための条件
過去のデータから分かるように、府中牝馬Sで勝った馬がエリザベス女王杯でも連対するためには、以下の条件が必要と考えられます:
・G1競走での一桁着順の経験
・府中牝馬Sの前の競走でも連対経験
例外的なケースとして、メジロドーベルのように連続連対していない馬も成功しています。ただし、この馬は宝塚記念5着から府中牝馬Sを制し、準3冠馬であるなど特別な要素があったと言えます。
データ的にみると、府中牝馬Sを余力を持って挑むことがエリザベス女王杯での好走につながるといえると思います。
ディヴィーナ: 府中牝馬Sの実績と課題
ディヴィーナは府中牝馬Sで連続連対の好成績を収めています。しかし、この馬の成績にはいくつかの制約があります。
この馬の実績の多くは1600m以下の距離であり、1800m以上のレースでは未勝利または1勝クラスの成績しかありません。この点を考慮すると、エリザベス女王杯での好走には疑問符がつきます。
重要なのは、この馬が府中牝馬Sでの勝利が重賞初勝利だったことです。これに対して、過去に府中牝馬Sで重賞初勝利を収め、さらにエリザベス女王杯でも連対した馬は2頭しかいません。2020年のサラキアと2017年のクロコスミアです。この2頭は府中牝馬Sを連勝し、前の競走は1800mまたは2000mでした。ディヴィーナは前走が関屋記念1600mでの2着だったため、厳しいと判断しました。
ルージュエヴァイユ: 一歩進むためのハードル
府中牝馬Sで2着からの参戦は、1着の実績よりも難しいことが多いです。好走するためには、重賞競走で2勝以上の実績またはG1競走で3着以内の経験が必要です。ルージュエヴァイユは重賞未勝利であり、G1競走での入着実績もありません。そのため、この馬の好走は厳しいとみます。
ライラック: リピートの可能性
ライラックは昨年のエリザベス女王杯で2着に入った馬です。エリザベス女王杯では過去にリピートする馬が多く、この馬を切るのは難しいでしょう。ただし、昨年の成績が阪神での2着という点と2着同着がマイナスの可能性があると考えられます。この馬は抑えの評価とするのが適切でしょう。
イズジョーノキセキ: 厳しい現実
イズジョーノキセキは過去1年で7戦しており、未勝利でかつ、3着以内の実績がありません。エリザベス女王杯での好走は難しいと見ています。
シンリョクカ: 実績不足
シンリョクカは1勝しか持っておらず、G1競走では2歳G1競走を除いてほとんど実績がありません。エリザベス女王杯での好走には、より強力な実績が必要と言えるでしょう。この馬が馬券に絡む可能性は低いと考えられます。
秋華賞とハーパーの展望
今年のエリザベス女王杯において、秋華賞からの出走馬はハーパーのみとなります。ハーパーはオークス後に休養を取りぶっつけで秋華賞、その後エリザベス女王杯に臨むことになります。一見、休養明けひとたたきでの出走はメイチでの好走が期待できるように思えますが、データを見るとやや懸念があります。(表を参照)
過去に秋華賞を休養明けで2戦目にエリザベス女王杯に参戦した馬は19頭いますが、成績はあまり良くありません(1.1.0.17)。このデータから、秋華賞での休養明け挑戦がエリザベス女王杯での成功にはハードルが高いことが示唆されます。ちなみに、休養明けの秋華賞の後エリザベス女王杯で1着のリトルアマポーラと2着のステラリアの2頭がいますが、この2頭は秋華賞6着で春のG1競走でもオークスでは着外に終わっています。
したがって、秋華賞の後エリザベス女王杯をメイチで勝負する馬にとっては、秋華賞での着順が高すぎることよりも、5着くらいに負けていたほうがエリザベス女王杯での好走には良いかもしれません。ハーパーのようにオークスで2着に来た馬は、秋華賞でも勝負かけた可能性があり、その反動を心配する必要があります。
このデータを踏まえて、ハーパーを切る判断を下すことにしました。
オークスとハーパー、シンリョクカへの判断
さらに、ハーパーとシンリョクカについてもオークスでの成績を考慮し、切らせていただくことにしました。オークスでの2着に来たハーパーは、秋華賞でも好成績を期待されましたが、先ほどのデータを考えると、秋華賞での休養明け出走がエリザベス女王杯での成功にはハードルが高いことが示唆されます。シンリョクカも同様に、オークスでの実績が不足しており、競走馬選択の際にはこれらの要素を考慮しました。
競馬予想においては、データや過去の成績を元に慎重な選択が重要だと思います。ただし、競走馬の状態やトレーニングも考慮に値します。これらの要素をトータルで判断し、最良の予想を立てることが成功の鍵となります。
クイーンSと成績の考察
クイーンSに出走する馬たちの成績は期待されるほどではありません。通常、クイーンSの前後で好成績を収めた馬がエリザベス女王杯でも好走しやすい傾向があります。したがって、エリザベス女王杯に出走前3レース以内で勝ちがない馬は、連対するのは難しいと考えられます。
イズジョーノキセキとローゼライトは最近の3レースで勝利がなく、クイーンSの前後でも勝っていないことから、これらの馬を馬券の選択から外すことにしました。
競馬予想においては、過去の成績だけでなく、競走馬の調子や能力も重要です。これらの要素を総合的に評価し、最終的な予想を立てる際に考慮することが大切です。
京都大賞典とステップ選択
今年のエリザベス女王杯において、京都大賞典から出走する馬はビッグリボンのみとなります。しかし、この段階でのステップ選択は例が少なく、競走馬選択が難しい状況です。現時点では、G1競走での入着経験がある馬や、過去1年間で2000m以上の重賞競走で勝利を収めた馬が良いと考えています。
過去の実績から、京都大章典からエリザベス女王杯へのステップは好走が期待されているわけではありません。例えば、去年のウインマイティーがマーメイドSで1着、京都大章典で3着と好成績を収めたにもかかわらず、エリザベス女王杯では16着に終わりました。これを見ても、このステップが必ずしも成功を意味しないことが示唆されます。一般的に、京都大章典での好成績を収めるか、G1馬でないとエリザベス女王杯での好走が難しいかもしれません。例外として、2009年の2頭が挙げられますが、それらはまれなケースと見ています。
ビッグリボンはマーメイドSでの勝利が唯一の実績であるため、この段階での好走は難しいと判断しました。
オールカマーとその影響
オールカマーは中山競馬場で行われる2200mの競走ですが、このステップはエリザベス女王杯と直結しづらいと考えています。オールカマーで好成績を収めた馬がエリザベス女王杯でも連対するには、G1競走クラスでないと難しいと見ています。
ジュラルディーナについては、去年の勢いが感じられないため、今回の競走に対して狙いにくいとの判断です。オールカマーのステップは競馬予想において私自身も迷いがある部分であり、結論が難しいと認識しています。一応の見解として、過去のエリザベス女王杯での勝ち馬が翌年のエリザベス女王杯でも好走することが多いため、馬券に絡む可能性が高い競走として抑えることとしました。
一方、マリアエレーナについては、夏場の競走を活用している点は評価できますが、去年の小倉記念以来勝ちがないことを考えると、今回の好走は厳しいと判断しました。
マーメイドSとその重要性
マーメイドSはエリザベス女王杯において関係が微妙なレースとして位置づけられていると思います。ただし、勝ち馬がエリザベス女王杯に参戦している例が多く、データとして有用性を感じます。過去27年間において、マーメイドSを勝利した馬の成績データを見てみると、17頭がエリザベス女王杯に出走し、その成績は(1.2.1.13)となっています。勝率は0.059、連対率は0.176、複勝率は0.235です。
特に注目すべきは、過去のエリザベス女王杯で3着以内に入った4頭の馬です。この4頭はその年に重賞競走を2勝したか、前年のエリザベス女王杯で連対した馬でした。このデータから、マーメイドSの勝ち馬がエリザベス女王杯で好走するためには、このような実績が重要であると思います。
一方で、マーメイドSで勝ち馬の後に着外に負ける傾向がある馬は、エリザベス女王杯での成功が難しいと見ています。例えば、エリモエクセルはマーメイドSの後に札幌記念で6着に終わり、このような波のある馬は競走において厳しい状況に立たされます。
ビッグリボンについては、マーメイドSでの勝利の後、京都大章典で8着に終わったことを考慮すると、ここで5着以内に入らなかったことが競走において連対へのハードルを高めており、今回は厳しいでしょう。
前年のエリザベス女王杯勝ち馬および前年の2着馬の成績
データを詳細に検証しました。前年のエリザベス女王杯を制した馬が翌年に出走した場合、これまで16頭がその記録を持っています。16頭の成績データは(4.3.2.7)となっており、勝率は0.250、連対率は0.438、複勝率は0.563です。
このデータを数値的に見ると、ジュラルディーナは有力馬の一頭であることが示唆されます。しかし、前年に出走した馬の中で連対がなく調子を落とした馬が5頭もいたことを考えると、ジュラルディーナも5頭の方に分類されそうで苦戦する可能性があることを念頭におかなければなりません。
一方、前年のエリザベス女王杯で2着に入った馬は14頭がその記録を持ち、成績データは(1.5.1.7)となっています。勝率は低いですが、連対率や複勝率は勝ち馬に匹敵する数字を示しています。このデータを踏まえると、ライラックは馬券選択において抑える価値があると考えます。ただし、難点として前年の競走が阪神コースであったことや、2着が同着であることを考慮し、2.5着くらいの評価になるかもしれません。
予想と総括
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◎ 1 ブレイディヴェーグ
〇12ゴールドエクリプス
▲11ライラック
△ 7 ジュラルディーナ
△13サリエラ
今回の競走において、データで買える馬が見当たらず、レースの見た目の印象が予想の大部分を占めることとなりました。その中で、本命に選んだのはブレイディヴェーグです。この馬のステップがローズSからの異例な選択であり、データ上では取捨選択が難しい状況です。しかし、ローズSおよびその前の条件戦を詳細に分析した結果、ブレイディヴェーグには勝ち負けの実力があると判断しました。
2番手にはゴールドエクリプスを選びました。この馬はレースを見たところからは強さが感じられないかもしれませんが、注目すべきはそのローテーションです。夏場に安定して走り、勝利も経験している馬は、エリザベス女王杯でも好走する傾向があると考えています。
3番手にライラックを挙げました。この馬に対する評価の主な要因は、前年のエリザベス女王杯で2着に入ったことです。ただし、ステップレースである府中牝馬Sにおいて、3着か5着のほうが成績が良いという傾向を踏まえ、ライラックを3番手の評価に加えました。
4番手にジュラルディーナを選出しました。今年は4戦して連対の成績がなく、厳しい状況となりましたが、前年の勝ち馬であることや、ムーア騎手との組み合わせから浮上させました。
5番手にサリエラを挙げます。この馬はG1実績もなく、ステップは新潟記念と買える要素は少ないですが、前走が休養明けで7着の成績を大目に見ると、すべて3着以内と安定しており、ローズS2着、目黒記念3着の実績はエリザベス女王杯で連に絡める力はあると見て浮上させました。
総括として、今回の競走においては予想が難しい状況であり、レースを見た感じやローテーションなど様々な要因を考慮して評価を行いました。競馬は予測が難しいスポーツであり、最終的な結果は出走当日になるまで確定しません。競馬愛好者にとっては、予想や分析を通じて競走馬たちの魅力を探求する楽しみを味わいましょう。
最後に、この予想をお読みいただいた皆様へ、心から感謝の意をお伝えしたいと思います。競馬予想を通じて、私たちは競馬の魅力を共有し、一緒に競走馬たちの活躍を楽しむことができます。読んでくださる皆様が、素晴らしい競馬の瞬間を迎え、的中馬券を手に入れることを心より願っています。競馬は予測の難しいスポーツですが、その分感動も大きいもの。皆様にとって素晴らしい競馬の日となりますように。誠にありがとうございました。
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去年のエリザベス女王杯の記事は→2022年 第47回エリザベス女王杯 データ予想 イズジョーノキセキがルメールで勝つ!